個人輸入AGA薬!なぜ危険と言われるのか

個人輸入AGA薬!なぜ危険と言われるのか

AGA(男性型脱毛症)治療薬の個人輸入が「危険」と言われるのには、明確な理由があります。潜むリスクを正しく理解することが、自身の健康を守る上で非常に重要です。1. 偽造医薬品・粗悪品のリスク: 海外から個人輸入される医薬品の中には、残念ながら偽造品や品質の低い粗悪品が紛れ込んでいるケースが後を絶ちません。これらの製品は、有効成分が全く含まれていなかったり、表示されている含有量よりも少なかったり、あるいは逆に過剰に含まれていたりすることがあります。さらに、不純物や有害な物質が混入している可能性も否定できません。見た目では本物と区別がつかない巧妙な偽造品も存在するため、素人が見分けることはほぼ不可能です。このような医薬品を使用した場合、期待される効果が得られないだけでなく、深刻な健康被害を引き起こす恐れがあります。2. 品質の保証がない: 正規のルートで国内に流通している医薬品は、製造から販売に至るまで、国の厳格な基準に基づいた品質管理が行われています。しかし、個人輸入される医薬品の場合、製造国の基準が日本とは異なる場合があり、また、輸送や保管の過程で適切な温度管理などがなされているかどうかの保証もありません。品質が劣化したり、変質したりした薬剤を使用するリスクが伴います。3. 自己判断による健康被害のリスク: AGA治療薬は、医師が患者一人ひとりの状態を診断した上で、適切な種類と用量を処方するものです。しかし、個人輸入では、この医師の診断という重要なプロセスが欠落しています。自己判断で薬剤を選択し、使用量も自分で決めてしまうと、効果が得られないばかりか、予期せぬ副作用が現れたり、持病が悪化したりする可能性があります。特に、肝機能障害や心疾患などの持病がある場合や、他の薬を服用している場合は、薬剤の相互作用などにより重篤な健康被害が生じるリスクが高まります。4. 副作用発生時の対応の困難さ: 万が一、個人輸入した薬剤で副作用が発生した場合、その原因が薬剤によるものなのか、あるいは他の要因によるものなのかを特定することが難しくなります。また、医療機関を受診しても、どのような成分の薬剤をどの程度使用したのかが正確に把握できないため、適切な診断や治療が遅れる可能性があります。日本の医薬品副作用被害救済制度も、個人輸入した未承認薬による健康被害は対象外となる場合が多いです。