AGA治療においてつむじ周辺の薄毛すなわち頭頂部の脱毛は比較的治療効果が出やすい部位であると言われています。前頭部の生え際であるM字部分は毛細血管が少なく一度毛根が死滅すると再生が難しいのに対し頭頂部は血管網が比較的豊富であり毛根の活力が残っているケースが多いからです。そのため適切な治療薬を選択し継続的に使用することで劇的な改善を見込める可能性が高いエリアと言えます。では具体的につむじハゲにはどのような薬が効果的なのでしょうか。まず外用薬として第一選択となるのがミノキシジルです。ミノキシジルは血管を拡張させ血流を改善するとともに毛母細胞に直接働きかけて細胞分裂を活性化させる作用があります。特に頭頂部の薄毛に対してはこのミノキシジルの外用薬が高い効果を発揮するというデータが多く存在します。市販の発毛剤としても販売されていますがクリニックではより高濃度のミノキシジルを処方してもらうことも可能です。朝晩二回気になるつむじ周辺に直接塗布しマッサージを行うことで毛根に栄養を届け発毛を強力にサポートします。しかし外用薬だけではAGAの進行そのものを止めることはできません。そこで必要となるのがフィナステリドやデュタステリドといった内服薬です。これらは抜け毛の原因物質であるDHTの生成を抑制しヘアサイクルを正常に戻す役割を果たします。いわば「守りの薬」である内服薬で抜け毛を防ぎつつ「攻めの薬」であるミノキシジル外用薬で発毛を促すという併用療法がつむじハゲに対する最もスタンダードかつ効果的な治療戦略です。さらに改善を早めたい場合は頭皮に直接成長因子を注入するメソセラピーなどを組み合わせることもあります。治療薬は効果が出るまでに最低でも半年程度の期間が必要です。途中で諦めずに根気強く続けることが何よりも大切です。また自己判断で個人輸入した薬を使用するのは副作用のリスクがあるため必ず医師の診断のもとで処方された正規の薬を使用することをお勧めします。医学的根拠に基づいた正しい治療を行えばつむじの地肌を再び黒々とした髪で覆うことは決して不可能な夢ではありません。